それからはあまり時間をかけて能力を使わなくなった。
だけど今回クラウスが何を考えているのか、なんとなくわかったから、アメリアに時間をかけて能力を使ったんだ。
もし、アメリアが本当にクラウスのことを大事に想っているのなら、記憶が戻るはず。
だけど、口ではああ言っても、心の奥底でクラウスのことはどうでもいいと思っているのなら記憶は戻らないまま。
「これはね…俺にとっても賭けだったんだ」
そう言うセーファス司令官に私はあの日のことを思い返す。
あの日…セーファス司令官はクラウスのために、能力を使ったんだと思っていた。
….…実際はそうなんだけどね。
でも、セーファス司令官は私のことも試していたんだ。
どれくらい…クラウスのことを想っているのかを……


