捕えられた吸血鬼






「……でも、無事に記憶が戻ってよかったよ」



そう言ってセーファス司令官は私の頰に触れる。



「……どうして、私は記憶が戻ったんですか?私…セーファス司令官に記憶を消されたら…もう戻れないと思ってました」



「そうだね……普通は戻らないよ。俺はすぐに記憶を操作するから」



そうだよね、やっぱり記憶が戻るなんておかしいよね…


じゃあ、セーファス司令官が失敗したのだろうか?



……でも、自分の能力に失敗することってあるのだろうか。



「だけど、最近わかったことがあるんだ。自分の能力について」



「え?」



それは、どういうことなんだろう…?


長年生きてるセーファス司令官でも、まだ自分の能力に関しては完全に扱えきれてないというのだろうか。