「セリア、来るのが早くない?もう少し粘るかと思っていたよ」




屋敷の前から一瞬にして、警察本拠地の中にある司令官室に移動した私たち。




「アメリアの行動を見て、応援するしかないと思ったんです」



何せ自分の能力で使用人たちの動きを封じ込め、屋敷を出てクラウスの元へ行こうとしていたのだから。と言うお母様。



そして、目の前の机に座っているセーファス司令官はくすくすと笑う。




「若い子の行動力は凄いよ、本当に。……それにしても…アメリア大丈夫?」




セリアの手を握ったまま俺の顔を見て放心状態みたいになっているけど?というセーファス司令官の言葉に私ははっとする。



え?なんで急にセーファス司令官が?
それに…ここって、司令官室だよね?



……ということは、私…王都に来てるってこと?
え?どうやって…?