「これからはアメリアがしたいように…後悔しないように自分で決断していきなさい」



「はい」



「でも、たまには帰ってきてね。じゃないとこっちが寂しいわ」



屋敷に帰ってきてもアメリアがいないなんて寂しすぎる。というお母様に私はあまりにも嬉しくてくすりと笑う。




お母様たちはあまり屋敷に帰ってこないから、私はここにいる意味なんてあるのかなと思っていたけど…



ちゃんと必要とされていたんだ。



「はい」



私は嬉しすぎてお母様の背中に腕を回し、ぎゅっと強く抱きしめる。



すると、屋敷の方から慌ただしい音が聞こえる。


あ、もう能力の効果消えちゃったのかな…



私は若干顔を引きつかせながら、お母様から離れて屋敷の方へ視線を向けると、お母様は何か察したのか苦笑する。