しかし、開けた先にはお母様が待ち構えていた。
なんで、お母様がここに!?
さっき出掛けると言っていたのに、もう帰ってきたの?
いや…でも、ついさっきまでお母様の気配なんて感じなかったし…
いつからここにいたのだろう…
とりあえずこの状況をどうやって潜り抜けようか考えよう…
やっぱりここは能力を使って突破するしかないよね…
でも……私の能力はお母様に通用するかな…?
ぐるぐると必死に頭の中で考える。
しかし、お母様は私の顔をじっと見つめるだけでそこから全く動く気配がない。
……お母様?
どうしたんだろうと思っていると、お母様はゆっくりと口を開く。


