私は白のワンピースに着替えて、ドアの前に立ち、一旦深呼吸をする。
あの時とは違う。
あの時はみんな寝静まっている時間帯…朝に行動をしたから、すんなりと外に出られた。
でも、今の現状は夜で吸血鬼が最も活発する時間帯。
だから、使用人も普通に仕事しているから、前みたいに簡単に脱出するのは難しい。
それに、すぐそこにはサリーだっている。
何せ、サリーは私の監視役だし、気配を辿ればわかること。
………だけどもう一つ、あの時と違うことがある。
大丈夫。
あんなに練習したんだから。
早くここを出て、クラウスのところに行かなきゃ。
よしっと意気込みをし、私はドアノブを捻り部屋の外へ出る。
「アメリア様、また部屋から出て…っ!」
「サリー…」
案の定、サリーは私の部屋の前で待機していた。
さすが、監視役といったところね。
…でも、ごめんねサリー。
私は貴女に構っている暇はないの。


