……うん、聞いたことがあるよ、その会話。
私が屋敷から逃げ出して、初めて街に出た時、吸血鬼討伐隊たちがパトロールしていて、それを見かけた街の人たちが怯えながら話していた。
そして、私はその後に吸血鬼討伐隊に捕らえられてしまった。
しかし、待っていたのは吸血鬼討伐隊との生活。
それは、屋敷で過ごすよりもかなり充実とした時間だった。
それからは吸血鬼討伐隊と買い物行ったり
吸血鬼と戦ったり
料理を教えてくれたり
警察本拠地に行ったり
国境の向こう側に行ったり
吸血鬼討伐隊の昔話を聞いたり
能力の使い方を教えてもらったり
吸血鬼討伐隊がお母様と繋がっていて、その後…….離れ離れになったこと。
…………うん、全て思い出したよ、クラウス。
それに、あのパン屋さんで働いているおじさんのことも…ちゃんと思い出した。
おじさんは私のこと…覚えてくれていたんだね。


