捕えられた吸血鬼







「…どうやら、アメリアは決めたようだね」




自分の能力を使用した人に変化があると、今みたいに感じ取れるから…こういう時この能力でよかったなんて思うよ。




「…何言って……っ、まさか…!」




セリアは何か察したのか、挨拶もなしに慌ててこの場から去って行った。



忙しいね、セリア。
振り回されて。


でも、こういう時便利だよね。
セリアの能力、瞬間移動というのは。



さて…答えを出したアメリアに対して、セリアはどういう行動をとるのだろうか。


あまりにもしつこく引き止めると嫌われちゃうよ、セリア。



……まぁ、なんだかんだ言いながら、最終的にはここに来そうだけど。



何せ、クラウスのこと一番知っているのは俺だしね。


でも…これからは俺が一番じゃなくなるのか。



そう思っていると、何だか寂しい気持ちになるけど、それと同時に嬉しい気持ちもでてくる。



だって…
クラウスはもう一人じゃないから。



あ、でもアメリア以外にももう一人いるか。



本当……クラウスの周りにはいつの間にか人がいるようになったんだね。



俺自身もすごく嬉しいよ。



そう思いながら俺はセオを呼んでクラウスの私物を渡して、椅子に座り、二人がここに来るのを待つ。