「アメリアはもうセリアが思っているほど子供じゃないんだ。アメリアは自分で居場所を見つけてるんだから、そろそろ自由にさせてあげなよ」
「…っお兄様に何がわかると言うんですか!子供もいないお兄様が私の気持ちなんて、わかるはずがないわ!」
「確かに、俺には子供なんていないよ。…でもね」
俺は椅子から立ち上がり、左手は机につき、右手はセリアの頰に触れる。
「セリアがアメリアのこと可愛い娘というように、俺もね…クラウスのこと可愛い息子のように思っているんだ。だから、俺はクラウスの幸せを願う。その為にはアメリアが必要なんだ」
冷静に低い声でそう言うと、セリアは言葉を詰まらせ、険しい表情をして顔を下げる。
「……お兄様こそ、かなり傲慢な純血様じゃないですか…」
「そうだよ。俺はいつだって自分の思うがままに考えて行動する。当たり前でしょ」
当然のようにそう言うとセリアは顔を上げ、じろっと俺を睨みつけた後、彼女の頰に触れていた俺の手を叩く。
「相変わらずですね…自分中心の考え方」
でも…とセリアは言葉を繋げる。


