捕えられた吸血鬼








「さぁ、もう寝るかー。明日は早番だし、そいつを探さないといけないしー」



……なんだかんだ言ったって、ちゃんとこの吸血鬼を探すんだ。



「あの…クラウス。その前に一個いい?」



「なに?」




「…お腹空きました…」




どこに食べ物があるかわからないし、人の家を勝手に漁るのも何か…嫌だし。





「えーそんなに血が欲しい?」



しょうがないなぁーとクラウスは懐からナイフを取り出す。



それはさっきと同じパターンじゃん!
その時も必死に阻止したのに!




「だから血は欲しくない!普通のご飯が欲しいです!」




血はいらないの!!
今朝みたいなスープの方がいいの!