捕えられた吸血鬼






「ねぇ、セリア…幸せってなに?不幸ってなに?誰がそれを決めるの?」




それは俺たち第三者が決めることじゃないよね?


幸せだとか不幸だとか…そんなの、本人たちしかわからない。



クラウスもクラウスだよね。
本当の自分の気持ちを言わない。



素直にならない……いや、なれないんだ。


あの子はあんなに捻くれちゃったし、かなり不器用だからね。



「それに、クラウスのこと利用するだけして、都合が悪くなったらポイなわけ?娘の気持ちを聞いてあげないんだ?」



それはかなり傲慢な純血様なこと。とセリアに言うと、彼女は少々震えながらも、言葉を口に出す。



「…だって、アメリアが血を受け付けなくなったのは…クラウスのせいですわ。ならば、クラウスが責任を持って…克服させるのは当然ですわ…」



「それはセリアにもできるんじゃないの?その克服させるというのは。可愛い娘のことだし、その気にもなれば、セリアにだってできたはずだよ。でもセリアは愛する旦那といたいために、仕事について行き、アメリアを一人にした。それが…今更こんなことするんだね」