捕えられた吸血鬼






「企み…ねぇ…」




「…その悪そうな顔…、やっぱり何かあるんですね!」



「悪そうな顔って…」




本当酷いよね。
元からこんな顔なのに。




……仕方ない。
ちょっとだけ、話そうか。



じゃないと、セリアは帰らないだろうし…




「…セリア、俺はね…賭けをしてるんだ」



「…かけ…ですか?」



「そう。アメリアにね」




俺の言葉に、セリアは意味がわからないと言うように、首を傾げる。



いいよ、わからなくても。



そのうち、全てわかるから。




「俺の能力は当然知っているよね?」



「人の記憶を操れる…でしょ?バカにしてますか?」



「まぁまぁ、そんなに怒らないでよ。ただの確認だよ。俺の能力は記憶を自由に置き換えたり、消したりできる。でもね、時間をかければかける程、違う効果もできるんだよね」




普段は時間なんてかけないから、これはあまり知られてないんだよね。



クラウスだって知らないこと。