でも、もし本当にそうだとしたら…
どうして私はその記憶がないのだろうか。
……‘‘記憶がない”?
どうして今、その単語に反応してしまったのだろうか。
そんなこと…あるはずがない。
だって私は今までずっと屋敷で過ごしてきたんだよ…
でも…もし、本当に私の記憶がなくなっているとしたら?
ここ数ヶ月間感じている違和感もその影響だとしたら…
だけど…誰が…何のために…?
……そんなこと、わかるはずがない。
でも、もし記憶がなくなっているとしたら…何かの影響で思い出すかもしれない。
こういう時こそ、本だよね。
本は何でも答えてくれるから。
私は本棚に近づき、片っ端から本を漁り始めた。


