お母様と一緒に手を合わせて、料理を口に運ぶ。
……あれ?
またもや違和感を感じた私は思わず手を止めてしまった。
すると、そこへ料理人が私に近づく。
「アメリア様…口に合いませんでしたか?」
おどおどと聞いてくる料理人に私は大丈夫ですと笑顔を作って、下がらせた。
……なんで違和感を感じたのだろう。
変だなと思いながら私はもう一口パクりと食べる。
……やっぱり、変な感じだ。
でも…どうして?
料理はいつも通り、中には血が混ぜられている。
美味しくないのはいつものこと。
……でも、こんなにも美味しくなかったっけ?
ちらっと料理人を見れば、昨日と変わらない人。
じゃあ…料理の味を変えた?
「あの…料理人…聞いてもいいですか?」
「はい、なんなりと」
「味…変えました?」
「いえ…いつも通りの味で作らせていただきました」
「そう…」
ありがとうと言って、私は目の前の料理に目を向ける。