sideアメリア
「アメリア様!またこんなところにいたんですか!」
「サリー…」
自分の部屋を出て、廊下の窓から外を眺めていると、鬼のような表情で私の元へ来るサリー。
そんなサリーに対し、私はむっとした表情をする。
「別にいいじゃない。外を眺めるくらい」
「ダメです。早く部屋へお戻りください」
相変わらず厳しいサリー。
私はむっとしたまま、自分の部屋へ戻る。
いつも思うけど、なんでそんなに怒るの?
外が見たいだけなのに…
そう思いながら、ベッドにダイブし枕に自分の顔を埋める。
……本当、楽しくない。
つまらない。
誰も相手にしてくれないし。
こんな屋敷…出て行きたい。
外に出て…街を探索したい。
美味しい物…食べたい。
暫く枕に顔を埋めて、すっと起き上がる。