ああ…何だか可哀想。
「…ったく、うるせぇ奴…」
「ねぇ…クラウス……さん」
「呼び捨てでいい。なに?」
「女好きはどういう意味?男は嫌いなの?」
呼び捨てでいい。と言われただけなのに、敬語まで外してクラウスに聞く。
しかしクラウスは敬語のことは全く気にしていないようだ。
それどころか、私に対して哀れな目を向けるのだ。
「クラウス…?」
「そうだったね、世間知らずのアメリアだった。はぁ……早くそれを読んだら?」
クラウスは深いため息を吐いた後、話を変えられる。
あまり、いい意味ではない。ということなの?
結局、男は好き?嫌い?
女しか受け付けないの?
それさえも答えをくれなかった。


