捕えられた吸血鬼






本当、アメリアのおかげ。



「…で、これからクラウスはどうするの?あのマンションで大人しく過ごすの?」



「…まさか」



あのマンションは吸血鬼討伐隊の時だけの部屋。


吸血鬼討伐隊でなくなってしまえば、もう……あのマンションに住むつもりはない。



「……帰るんだよ」



「帰るって…まさか…」



「そう、あの家に」



母さんと過ごしたあの家に。


さすがのセーファスでも、俺の言葉には驚いたようだった。



まさか、あの家に帰るなんて思ってもいなかったんだろう。




確かに、あの家には辛い思い出がある。
最後があれだったから…



でも、辛いことだけじゃない。
幸せだった思い出も沢山ある。


だから…俺はあの家に帰って、残りの人生を全うする。


…とか言って、長生きしていたらすげぇよな。



でも…それでいい。
長かろうが短かろうが、俺の意志は変わらないから。