捕えられた吸血鬼






それにアメリアはここから逃げないと言った。
どんなことがあっても…って。




別に俺がアメリアを苛めても苛めなくても、血を克服したら、あの屋敷に戻るんだから。



だから、アメリアに関わるのは血を飲ませる時だけでよかった。


そしたら、すぐに屋敷に帰せただろうし。



……でも、何故かそうはせずに、世間知らずのアメリアにいろんなことを教えた。



もし、俺がいなくなっても一人でできるようにと。



本当…自分でもおかしいと思う。
おせっかいもいいところ。


こんなの…他の女にしたことなかったのに。
近寄って来るだけでも嫌だったのに…



なんで、アメリアには平気なんだろう。
なんで、アメリアに世話を焼きたいんだろう。



理由はわからない。


でも、アメリアと生活するこの空間は好きだった。


だから…血の克服なんて、のんびりしていけばいいなんて思った。



……だけど、暫くして俺は自分の命のことを気になり始めた。



あまりにもこの生活が居心地良すぎたんだ。


だから、そんなことを考えてしまうんだ。