そこが理解できなかった。
クラウスに言えば、教えてくれるかな…
「大体お前は何しに来たんだ?しかも制服のままで」
「仕事帰りに来たんだから、仕方ないじゃん。それに俺だって、このマンションに住んでるんだし」
「じゃあ帰れ」
「だから用があって来たんだって!」
まるで漫才をしている二人。
この家…マンションだったんだ。
通りで窓から覗いた時、街を見渡せたんだ。
「…で、用は?」
「ああ…ヴァンパイアに関する話だ」
ヴァンパイアという単語を聞いて、無意識に体が強張る。
すると、ノーマンは私の方をチラッと見る。
「場所、移すか?」
「いや、いいよ。ここで」
「でもさ…アメリアは一般人だし…」
ノーマンは私が吸血鬼だなんて、気づいてないようだ。
クラウスも私が吸血鬼だと黙っているみたいだし…
私も正体をバラさない方がいいのだろう。
「アメリアはああ見えて口は固いから大丈夫。もし、バラすとするなら、ちゃーんと躾けるから」
その言葉にぞくっと背筋に悪寒が走る。
それって、つまり…躾、というよりも、拷問ってことでしょ?
何故かノーマンも顔が青くする。


