捕えられた吸血鬼






そもそも、吸血鬼の瞳が変化するのは…発作の時か能力を使う時しか…



……能力?
まさか…!?



頭の中で必死に考えていると、ある一つのことを思い浮かんだ。



私は抱きしめられているセーファス司令官に訴えかけるように抵抗し始める。



「セーファス司令官…、離してくださいっ!」



「ほら…セリアが余計なことを言うから、アメリアが勘づいちゃったじゃん」



セーファス司令官は困ったような声でそう言うけど、私を抱きしめている腕の力は弱めないまま。



私が必死に抵抗してもセーファス司令官には通用しない。



本当にこのままでは私は…!



セーファス司令官が私を抱きしめて、ずっと頭を撫でていた理由。




それは…能力を使って私の記憶を操作すること。



どこまで記憶を操作されるかわからないけど、多分……クラウスに関する記憶は全て…消される。