捕えられた吸血鬼








すると茶髪の男は私たちの状況を見て、あ…と呟く。



すると、男はすごく不機嫌な表情で舌打ちをし、再びホルスターから銃を取り出す。



「……ノーマン。今ここで撃たれ死ぬか散々苦しんで死ぬか、どっちがいい?」



「結局どっちも死ぬじゃないか!?わざとじゃないんだから、銃を仕舞え!!」




男二人でぎゃーぎゃーと騒いでいる中、ソファーの上でポツンと残された私。




えー…っと、どうしたらいいんだろうか…


すると、茶髪の男は私に気づき、こっちに来る。




「可愛い子じゃん!え、なに、拾ったの?」



興味津々に聞いて来る茶髪の男。


しかし、この人はあの男と同じ白い制服を着ている。
…つまり、この人も吸血鬼討伐隊の一員。



「まぁ…、拾ったといえば拾った」



「だよなー。お前一人っ子と聞いてたし、遠い親戚……ではなさそうだもんな」



茶髪の男は背中まで伸ばしている私の髪で遊び始める。



「綺麗な黒髪だね。俺みたいに染めたら、髪が痛むから止めといた方がいいよ」




「あ…ありがとうございます…」




急に髪を褒められるなんて…
でも…誰にも褒められたことないから、何だか嬉しい…



「俺、ノーマン。君は?」



「あ、アメリア…っていいます」



「アメリアっていうんだ。可愛い名前だね」



「え、!?」




この人、おかしい!
おかしすぎる!



まだ会って間もない私に、可愛いだの、綺麗だのと褒め言葉を言うなんて!