心の中でクラウスに助けを求めるけど、本人はそこから動くことはなく、ついにセーファス司令官に腕を掴まれてしまう。
「…ひ…っ」
「アメリア、怖がらないでよ。大丈夫だから」
セーファス司令官は優しい笑みを浮かべながら、私の腕を引き、自分の腕の中へと閉じ込める。
……つまり、私はセーファス司令官に抱きしめられているのだ。
「…え?」
セーファス司令官の行動に私は勿論、クラウスやお母様もすごく吃驚していた。
だって…この人が…私を…
未だにセーファス司令官の行動に吃驚していると、セーファス司令官の手が私の頭を撫で始める。
「……」
その手は意外にも心地よくて、私はセーファス司令官の胸に頭を預ける。
……さっきまで、ものすごく怖かったのに、
今はこんなにも安心するなんて…
私って…単純だな…


