私はずっとセーファス司令官のこと怖くて仕方なかった。
緊張が溶けなくて、距離も置いてセーファス司令官と接していたのに…
この人は私のこと、そんな風に思っていたなんて…
「だからあの時……クラウスとガリアの交戦の時につい言っちゃったんだよね。‘‘俺たちは一応繋がりがあるんだから”って」
確かに…セーファス司令官はそんなことを言っていた。
私はてっきり、純血同士だからだと思っていた。
でも本当は……血の繋がりがあるという意味だったんだ。
「バラすつもりはなかったけど……今回ばかりは仕方ないしね」
こんな状況だし、と言うセーファス司令官。
「….じゃあ、クラウスのことも能力の使い方も教えてくれたのは…」
「そう、ただのおせっかいだよ。もし、アメリアと出会って俺の気持ちが全く変化なければ、そんなことしないよ」
そう、だったんだ。
最悪の場合、私は何も知らずにここまで来ていたかもしれないんだ。
……でも、セーファス司令官の気持ちを動かしたきっかけって何だろう…?
ずっと怖がっていた記憶しかないんだけど…


