「……なんで、そんなに俺に執着するわけ?しかも吸血鬼討伐隊である俺に。敵である俺に」
…なんで、クラウスに執着するかって…
……それは、自分でもよくわからない…けど、
「……大切な存在、だから」
「!?」
「確かに、私は吸血鬼でクラウスは吸血鬼討伐隊だよ。……でも、私の中でクラウスは敵じゃない」
そう……大切な存在。
こんな気持ち…言葉にするのは難しいし、詳しく説明は出来ないけど、でも一つに大きく纏めるならば、クラウスは大切な存在。
だから、私はクラウスと一緒にいたい。
これからも…ずっと…
するとクラウスは、はは…と自嘲気味に笑い出す。
「……‘‘大切な存在”ね。まさか…アメリアにそう言われるなんてね」
「…クラウス」
「……やっぱり、あの手しかないんだね」
….…あの手?
あの手って…どの手?とクラウスの言葉に首を傾げると、お母様は腕を組み、少し御立腹のようだった。


