捕えられた吸血鬼







……これが、嫌いな人にできること?




「さぁ、俺の気が変わらない内にさっさと退場してくれないかな?」




「クラウス…」



クラウスは銃口を私に向けたまま殺気を放ち、威嚇するように睨みつける。



……本当に、これで終わりなの?


全て…偽りだったの?



……ううん。
私はそうじゃないと信じたい。


何もかも偽りじゃないって。




だって……クラウスは嫌いな人にまで優しくないでしょ?



嫌いなら嫌いで突き放すでしょ?





「嫌。私は絶対にクラウスから離れないから」



「はぁ!?」




クラウスは思いっきり表情を歪めて、大きな声をあげる。




クラウスが何て言おうが、私はクラウスから離れない。


……言っとくけど、こんなに諦めが悪く……ううん、しつこくなったのはクラウスのせいだから。



それによくよく思えば、クラウスが吸血鬼のこと嫌いなのは知っている。



前に嫌いって言っていたし、今に始まった事ではない。



だから、何を言われても私は折れないから。