捕えられた吸血鬼







「……言っただろ?俺はセリアさんとの約束のためにアメリアに近づいたって。だから、アメリアを俺の部屋に置いたんだ」




だけど、セリアさんとの約束が終われば、もうアメリアを置いておく理由がない。



クラウスはそう言って懐から対吸血鬼用の銃を取り出し、銃口を私に向ける。



今日は非番で私服なのに、その銃は持ち歩いてるんだ。
前も…そうだったよね。




「それに、俺は嬉しいんだ。やっとこの生活が終わるんだって」



「…え、」



「ヴァンパイアと暮らすなんて、苦痛でしかなかった。しかも相手は純血のヴァンパイア。だから早く終わらせるために無理矢理血を与え続けた」



だけど、中々アメリアは血を克服しない。
やっと自分から口にすることができるようになったのは、つい最近。


ここまでくるのに、一体どれだけの時間を費やしたのだろうか。



もう一生この生活なのだろうか。



「そう思う度に、俺は過去の自分を憎んだ。なんで、昔話をしたんだろうって。昔話さえしなければ、俺はアメリアと再会することはなかった」