「アメリア、我儘言わないの」
「だって…!」
「そうだよ、アメリア。王都(ここ)にアメリアの居場所なんてない。セリアさんと一緒に帰るんだ」
お母様の言葉に便乗するように言うクラウス。
なんで、クラウスまでそう言うの?
私は、ずっとクラウスと一緒にいたいって…言ったのに…!
「嫌だよ!私は帰らない!」
「アメリア」
「どうして、そんなこと言うの?昨日までのように、クラウスの家で過ごせば…!」
「約束は終わったんだ!」
いつも冷静沈着なクラウスが大きく声を上げ、私は吃驚して言葉を詰まらせた。
滅多に感情的にならないあのクラウスが……
クラウスは自分を落ち着かせるように、大きく溜息を吐き、淡々と話し始める。


