捕えられた吸血鬼







確かに……そう…なのかもしれない。



小さい頃から、私のそばには誰もいなかった。
サリーだって仕事以外ではいなかった。



それが…あの屋敷では当たり前になっていた。




だけど……クラウスと出会ってから、私は誰かと過ごす時間がとても心地良いものだと知った。



クラウスは意地悪だけど、私に沢山の初めてを教えてくれた。




ノーマンだって、私が吸血鬼と知っていたのに、変わらずに接してくれて、話も聞いてくれた。



ブライアンさんもそう。
吸血鬼と知っていたにも関わらず、普通に優しく接してくれた。
(…まぁ、セーファス司令官も純血だから、慣れていたというのもあるかもしれないけど…)





こんな優しい人たちに囲まれて、今日まで過ごしてきた私は……もう、一人ではいられない。
いなくない。




屋敷に帰りたくない。
また、ただ生きているだけの生活には戻りたくない。