「…ちいさい、ころに…?」
私とクラウスは…会ったこと…あったの?
私の中で、小さい頃……男の子と一緒にいた記憶があるのは…ただあの時だけ。
昔話してくれた……あの男の子だけ…
あれが……クラウスだと言うの?
……だから、昔話について…詳しかったり…したの?
「だけどその時、クラウスがアメリアに変なこと教えるから、アメリアは血を拒むようになってしまったし」
お母様は態とらしく悲しい表情を見せ、目元に指をあて、出てもいない涙を拭う。
私の疑問は全て、お母様の言葉によって肯定される。
本当に……あの男の子は……クラウスなんだ…
「だから、クラウスに一つだけお願いしたのよ」


