捕えられた吸血鬼





真っ直ぐクラウスを見つめていると、クラウスは自嘲気味に笑う。




「……やっぱり、アメリアには誰なのか…わかってしまうんだね。…それもそうか」




クラウスはゆっくり目を瞑り、小さく息を吐く。


今、何を思っているのだろうか。



それに…やっぱり、クラウスは知っていたんだ。


その人物のこと…


そして、きっと私とその人物の関係も…知っている…



そう思いながらクラウスを見ていると、彼はゆっくりと目を開ける。



「…でも、これが約束だからね」



「……やくそく…?」



「そう。私と彼の約束」




突然、私の後ろから聞こえた声。


よく知っている、声。



……いつから…そこにいたの…?

その人物が動いた気配なんて……全く感じ取れなかった….