捕えられた吸血鬼






私はふんっとクラウスから顔を逸らすと、ある物が視界に入ってきた。




あれは……!



「ねぇ、クラウス!あれ食べたい!」




私は笑顔でクラウスの方へ振り向き、ある物を指差す。



さっきまであんなにムカついていたのに、ある物によってその気持ちがすっとなくなった。




「…あー…あれ…」



私が指差したものは、路地で販売しているソフトクリーム。



クラウスはそれを見て、げんなりとした表情を見せる。



「なんでそんなにテンション低いの?ソフトクリームだよ?甘い物だよ?」




「アメリアは急に元気になったね。さっきまでいじけていたのに」



なんて単純なんだろう。とクラウスはすごく嫌そうな表情をするが、結局一緒に店まで行って、ソフトクリームを一つ買ってくれた。