「心外だなー。俺、一言も教えるなんて言ってないのに」
また私は漏らしていたのだろうか。
思っていたことが、この男から返ってくるなんて…
「……卑怯者」
「自分がそう思っただけのこと。ほら、可愛くおねだりすれば教えてあげるから」
可愛くってなに!?
まず、どうしたら可愛くなるの!?
男に助けを求めるけど、そんなの無意味だ。
それどころか、にこにこと笑顔で待っているではないか。
「あの…本か何か…ない、ですか?」
「まず本には載っていないし、自分で考えてやってみてよ」
わからないから、本に頼っているじゃない。
わからないことがあれば、大体本には書いてあるんだから。


