捕えられた吸血鬼







「…結婚って、お前話がぶっ飛びすぎ…」



どれだけ俺と離れなくないんだよ。とクラウスは肩を震わせ、口元に手を当てて笑い出す。



クラウスが笑うなんて…珍しい。

いつもは作り笑いなのに…



「…なんで笑うの?」



「アメリアの執着心が想像以上にすごくて」



え…?
そこ笑うところなの?


……笑える要素なくない?



滅多に笑わないクラウスが笑ってくれるのは嬉しいけど……理由がよくわからない。




思わず首を傾げると、クラウスは笑いがおさまったのか一旦息を吐き、私を見据える。





「その人と会ってみたい?」



「え?」



会ってみたいって….…その女性と?



そんな簡単に会えるものなの?