あのクラウスが…
私の為に…
そう思うとすごく嬉しくなり、思わずにやけてしまう。
私のこと…飽きたら始末するとか言うくせに、優しくしたり、助けてくれたり、時には必死になるなんて……
吸血鬼のこと、嫌いなくせにね。
だけど、吸血鬼の中でも私は特別なんだと思ってもいいのかな。
浮ついた気持ちでいると、ノーマンの言葉に一気に沈んでしまう。
「でも、この前街の中でクラウスが女性と歩いているのを見かけたんだよね。アメリアで耐性ついたのかな」
「……え?」
クラウスが、女性と歩いていた…?
しかも、街の中で?
なんで、女性と…?
「….コーネリア、さんじゃなくて…?」
「その日、コーネリアは夜勤だったから違うよ」
コーネリアじゃない…
じゃあ…一体誰だろう…
ノーマンが名前を言わないってことは…ノーマンにもわからない人なのかな…


