確かに…その言葉で私は救われた。
少しずつ…前へと進んでいこうと思ったよ…
でも…やっぱり、自分から吸血するのは抵抗がある。
長年培った恐怖心はなかなか消えない。
「どうしても…っ、思い出して、しまうの…小さい頃に聞いた…っ昔話のこと…、私たち吸血鬼が…人間を殺してまで、血を…貪ったことを…」
自分も…そうなって、しまうんじゃないかって…どうしても…そう考えてしまって、怖いの…
クラウスにそう話すと、彼は呆れたような表情で溜息を吐く。
「俺は普通の人間とは違うけど」
「でも…」
「でもじゃない。ずっと弱気でいたらいつまで経っても克服できない」
「…っ、克服なんて…しなくても、いいよ…」


