捕えられた吸血鬼






だから、抵抗したいけど力強く腕を掴まれているから無理だし。



流れ溢れていく血を綺麗に舐め取られていく行為に、あまりの恥ずかしさに涙が滲んできた。



早く、この状況から逃げ出したい。




そう思っている時だった。


どくんと心臓が音を立て、喉が異常に渇いてきた。



「クラウスっ!!」



これ以上、吸血されたらヤバい。


嫌だ…っ
またあの苦しい思いはしたくない…っ



「いや…、やめて…っクラウ…」


「やめるわけないでしょ」



クラウスは私の首元から離れて、そのまま私を後ろへと押し倒す。


そして自分の口元についている血を親指で掬い、ぺろりと舐めるクラウスにぞくっとする。



「荒治療だよ。アメリアに時間を与えると、いつになるかわからないし、俺はそこまで気が長くないし」



「だから…って…」



ヤバい…本格的に発作が…っ



発作を耐えるように、クラウスのシャツを強く掴む。



そんな私にクラウスはもう片方の手で私の頬に触れる。




「なんで我慢してるの?せっかくアメリアが血を貰いやすくするために、かなり血を貰ったというのに」



「…、だから…嫌…だってば…」



まだ…そんな勇気はないと言ったのに…
なんで、クラウスは無理矢理血を与えたがるの?



それは…ここ最近言っている‘‘時間”のことが関係してるの?