気づいた時にはもう遅く、クラウスは私の首元に顔を近づけ、首筋に舌を滑らせる。
そして丁寧に舐めた後に、鋭い牙で私の首筋に突き立てる。
「ー…っ」
思いっきり牙を突き立てられた首筋からじゅるっと吸血される音やクラウスの喉の音がやけに耳に響く。
「…っ、だめ…クラウス…」
前にベールに同じように血を奪われたことがある。
あの時は瀕死の状態で、抵抗すらできなかった。
今の状況も瀕死の状態ではないけど、軽く同じだ。
クラウスに腕を掴まれているため、抵抗したくてもできない。
ただされるがまま。
そして何よりただ一つ、あの時と違うのは…自分の感情だ。
ベールの時は、何の感情もなかった。
……まぁ、瀕死の状態だったし、自分の心配だけだった。
だけど…クラウスにされたら…、恥ずかしくて堪らない。


