クラウスの名前を呼ぶと同時に、彼からがしっと腕を掴まれる。
あ、あれ…?
なんで、目の前にクラウスがいるのだろうか?
しかも…クラウスの笑顔が怖い。
「もう5分経ったんだ」
セーファス司令官の言葉にクラウスは鋭い目つきで睨みつける。
「今日で練習終わりなんでしょ?ほら、さっさと帰るよ」
「え、ちょっと待っ…!」
人の返事を聞かないまま、クラウスは私を連れて司令官室を出る。
待ってよ…!
聞きたいこと、沢山あるのに…!
「クラウス!」
「話は家で聞く。だから、今は黙ってて」
低い声でそう言われてしまったら、大人しく聞くしかない。
だって、後が怖いもん。
それに…ちゃんと家で聞くって言ってくれたし。
クラウスの言葉を信じて、マンションに着くまで私は一言も話さなかった。
そして、部屋に入ったところで、クラウスに質問しようとした。
……が、何せ…相手はあのクラウスだ。
そう簡単に上手くいくはずがなく…


