すると急に体が浮いたかと思えば、すぐさまソファーの上に落とされる。
「…やっぱり、お前は面白い」
上から聞こえる男の声。
そこで、この男に持ち上げられ、ソファーに落とされたことを知った。
文句を言おうと思ったけど、男の表情を見て言葉が出なかった。
「俺に飼われたヴァンパイアごときが、俺に反抗するなんて…ねぇ…」
男の低い声に思わずびくりと体が反応する。
男はホルスターから銃を取り出し、私に銃口を向ける。
「ねぇ、やっぱり③しない?何だかすごく苛めたい気分なんだ」
「苛め…っ!?」
苛めたい、という問題じゃない。
男が求めているものは、私にとっては拷問だ。
たとえ、体を痛みつけられても、吸血鬼特有の治癒力で何とかなる。
……でも、その後の“渇き”で血を欲するあの衝動が嫌なだけ。


