「じゃあ、ガリアは特に何もお咎めなしですか?」
「まぁ……クラウスもかなり傷を負ったけど、彼自身も勝負に乗っていたわけだし、人間たちも取り敢えず無事だし…普段ならば、何も咎めないよ」
「え、普段…?」
ってことは、今回は違うってこと?
沢山の人を迷惑かけたから…?
疑問に思っていると、セーファス司令官は説明してくれる。
「今回、俺の部下に傷を負わせたし、人間を巻き込んだから、それを反省させる為に一年間、吸血鬼討伐隊のところで雑用させるつもりだよ」
「…そう、なんですか…」
セーファス司令官…
さっきガリアにすごいお仕置きしていましたよね?
あれでは足りないということ?
セーファス司令官はかなり根を持つタイプだ。
怒らせたら…普段よりも恐怖心が倍増する。
絶対に生き心地がしない。
絶対に怒らせることしないと決意し、私は飲み物を飲み干す。


