「…セーファス司令官。吸血鬼討伐隊の人は依頼がないと…吸血鬼を殺すことはできないんですよね?」
「うん、そうだよ。もし無断で殺ってしまったら、処罰の対象になるし」
「私…クラウスと…戦いました」
屋敷を出たあの日。
……早々とクラウスに襲われましたけど。
セーファス司令官に当時のことを話すと、彼はにっこりと笑う。
「大丈夫だよ。まぁ…怪我を負ってしまったのは、御愁傷様だけど、死ぬことはなかったから」
さすがのクラウスもそこまでヘマしないし。とセーファス司令官は綺麗な顔で笑みを浮かべるけど…
大丈夫ってなに!?
しかも、御愁傷様って…!
それに、ノーマンにもこのことを話したけど、返ってきた答えは‘‘よく生きれたね”だったよ。
その言葉はまるで…本気で危なかったってことじゃないの?
……もしかしたら、ノーマンはそういう依頼が来たから、私とクラウスは戦ったと思っていたのかな。
確かに、屋敷から飛び出してきました。とか言ってないし…
…でも、かと言って悪さもしていないけど。


