「うーん…クラウスの歳ではまだ無理だよ」
せめて、クラウスが18歳になってから。
だけど…
「でも、訓練ならさせてあげる。表にはまだ出せないけど、それまで力をつけることはできるし」
他のメンバーには言っておくから。
クラウスにそう伝えると、彼は俺に頭を下げた。
あのクラウスが俺に頭を下げるなんて…
吃驚したと同時に彼の気持ちが伝わってきた。
本当、こういう時はちゃんと畏るんだね。
これが最初で最後なんだろうなぁ…と密かに心の中でそう呟きながら、俺はクスリと笑う。
それからクラウスはシンディと暮らした家をそのままにし、俺と一緒に王都へ訪れる。
そしてマンションの一部屋を借りて、クラウスは訓練を受けながら、そこで生活をしていく。
それから6年後。
クラウスは正式に吸血鬼討伐隊の一員になった。


