あの日は…シンディの誕生日だったね。
クラウスは俺がプレゼントの方へ視線を向けているのに気付き、自嘲気味に笑みを浮かべる。
「あの時…母さんも連れて行けば、今頃笑いあって過ごせていたのかな…?恥ずかしがらずに…素直に連れて行けば…」
「それは…俺も思うよ。あの時、シンディも連れて街に行けばよかったって」
ずっと、後悔している。
どうしてあの時、シンディを誘わなかったんだろうって。
だけど…過ぎてしまったことは、もうどうすることもできない。
だから…今俺たちができることをしよう。
「ねぇ、セーファス」
クラウスはベッドから降りて、プレゼントの横に置いていた、四つ折りの紙を手に取る。
「これさ…大人になってからじゃなくて、今からでも入隊…できるかな?」
クラウスはそう言いながら紙を広げて俺に見せてきた。
それは…数日前、クラウスにあげた‘‘吸血鬼討伐隊”の案内だった。


