そして、もう生きていないことがわかると、クラウスは彼女にしがみつき、泣き崩れる。
なんで…彼女がこんな目に合う?
なんで…彼女は殺されなきゃいけない?
シンディはいい子だった。
幸せそうにクラウスと生きていたのに…
誰が…シンディを…
俺の能力でシンディの記憶を覗くことができれば、犯人が誰なのかわかる。
だけど…俺の能力は生きている者限定。
死んでしまったら…俺の能力なんて、使い物にならない。役立たずだ。
犯人のことで、一つわかるのは…吸血鬼だってこと。
証拠は…シンディの首にある噛み跡。
「シンディ…」
俺は優しい声で彼女の名を呼び、優しく髪を撫でた後、首に痛々しく残る吸血鬼の噛み跡に触れる。


