そう思いながら、俺は話を変えてクラウスに尋ねる。
「ねぇ、クラウスはさ…将来何になりたいか、決めてる?」
「将来…?特に何も…」
「夢ないね、クラウスは」
クラウスの歳なら、将来何がしたいか決めているものだと思っていたけど…
まぁ…クラウスは元々冷めているからね。
「実際……将来なりたいものがあってもさ、ヴァンパイアである俺は無理な話じゃん」
「そうでもないよ」
クラウスにそう言うと、彼はぱっと俺の方へ顔を向ける。
「吸血鬼でも医師だったり、政治家だったりと人間たちと一緒に働いている者が沢山いる」
吸血鬼だからといって、何もせずに諦めるのは、ただ逃げているだけだよ。
クラウスにそう言うと、彼は一瞬ポカンとした表情になり、どこか感動しているように見える。


