捕えられた吸血鬼







「…シンディはね」



シンディさんのことだけ。



「殺されたんだ」



「……え」



セーファス司令官の言葉に驚きを隠せなかった。


シンディさんが…殺された…?



セーファス司令官は先程の膨大な殺気を抑えて、いつものように笑顔を作る。



空気は一気に軽くなり、これを機に周りのお客さんが次々と帰っていく。



「ごめんね、怖がらせて」


「いえ…私は大丈夫です…」



大丈夫ではなかったけど、でもセーファス司令官の気持ちは痛いほど伝わってきた。


だって…急に大切な人を亡くしたんだから…



そう思っていると、セーファス司令官は悲しそうな表情で話を続ける。




「……その日は、シンディの誕生日だったんだ」