捕えられた吸血鬼





「…で?今まで母さんと一緒だったんでしょ?何話していたの?」




へぇ…驚いた。
発作で苦しんでいた癖に、周りの気配を感じていたなんてね。


大体の吸血鬼は自分のことでいっぱいで、周りのことなんて気にしてられないのに。



それとも、純血特有の気配を感じ取ったのかな。
嫌だねーこういう時、純血というものは。
すぐにバレてしまう。



まぁ、別にいいんだけどね。
俺は自分の気配を消すの得意だから、普段は気配を消してるし。


今は別に消す必要がなかっただけで。



「シンディの記憶を盗み見しようと思って」


「…はぁ?」


何言ってんの、こいつ。と言いたげな表情をするクラウスに苦笑いする。



「俺の能力(チカラ)だよ」