忘れないうちにって…
まだ50年先の話なんだし、いくらでも言う機会はあると思うんだけど。
「でもさ、50年後って言ったらクラウスはおじさんになってるね。俺の方が年下に見られるかも」
「そっか、セーファスは外見変わらないよね。ちょっと…そんな二人を見てみたいかも」
あ、でも私はおばあちゃんか。と嫌そうな表情するシンディだが、その後すぐに気の緩んだ表情を見せる。
「その時はクラウスも家庭を持っているのかな。どんな女性を連れてくるんだろう」
「もうそんなこと考えてるの?早くない?」
「早くないよ。子供なんてあっという間に大きくなるんだから」
この11年だって、早かったんだからと言うシンディに納得する自分。
確かに、この11年は早かった。
まぁ、純血である自分にとっては、人間の時間なんてあっという間だ。
だから…今この時間を大切にしたい。


