「隠さなくてもいいよ。だって…セーファスが私の額に手をかざした時、一瞬意識が飛んだんだもの」
それに…とシンディは言葉を続ける。
「昼間…セーファスとクラウスの世間話というものを聞いちゃったんだ」
二人があまりにも遅いから、様子を見に行った時にね。と言うシンディに俺はドクンと嫌な音を立てる。
「セーファスって…ヴァンパイアだったんだね。しかも最高クラスの‘‘純血”」
気づかなかったとシンディは自分の膝に頭を乗せ蹲る。
……まさか、シンディがあの話を聞かれているとは思わなかった。
普段なら人の気配だって気づくのに…
あの時、クラウスの言葉に吃驚していたから、周りの気配りができなかったのだろう。
…俺もまだまだだね。


