俺はシンディの額に手をかざす。
俺の能力(チカラ)は記憶を操ることができ、自由に置き換えることができる。
その為には相手の記憶を見なければならない。
また、記憶を置き換えてしまえば、相手は早くても半日は起きない。
しかし、置き換えないで記憶を覗くだけならば、相手は普通通りに目を覚ます。
本当…便利だよね。
この能力は。
そう思いながら、俺は目を閉じ約11年前の記憶を辿る。
すると、あまりにも衝撃な記憶に俺は思わず目を開け、シンディの顔を見る。
どうして…シンディはクラウスに父親のことを話したくないのか。
また、どうして俺にクラウスの父親がいないと言ったのか…
それは……想像していたよりも、遥かに衝撃的なものだった。
……これは、クラウスに話すのは酷かもしれない。


